再計算で2倍に(失敗談)
これを書いているのは夏真っ盛りなので、夏らしく怖い話を一つ。
15年ほど前に業務で、ある発注書(※1,2)で物を手配した時のことです。
※1 Excel で作成されている。
※2 今は使用していない。
例えば装置2台で手配品が3個/台の場合、2台×3個で計6個が必要です。
しかし場合によっては、2台で合わせて3個でよい場合もあります。何故か「合計」セルが上書き可能だったこともあって、私は安易に数式を書き換えて手配したのでした。
ところがこの発注書、合計列のセルを保護していなかったのは、
「数式を都度自動でセットしなおして、再計算する機能」
を持っていたからでした。そして私も含めた周囲は、誰もこの機能を認識していませんでした。その結果、どうなったか?
こうなりました。
当時100個単位で発注していたため、数式を上書きした全ての手配品が、倍の200個で届くことに。生産管理担当から、電話が掛かってきます。
「品物が届いたんだけど、何だか多くない?」
堆(うずたか)く積み上げられた、倍の品々。まさに「血の気が引く」を体感しました。
幸いその後、直ぐに同数のリピート注文をいただくことができ、余分に購入したものは全て無駄にならずに済みました。そして私はこのとき、一つの教訓を得たのでした。
「自己都合で、安易な上書きするべからず」
参考まで。