表で累積を表示したい

職場で、「Excelの表で累積を表示したい」という相談を受けた。
さて、どうしたものか。

今回は、以下二つの制約があった。

1. 表は、２行がセル結合で１レコードになっている。
2. 途中のレコードを削除する場合がある。

例えば、こんな感じだ。

良し悪しはさておき、セルが結合されているため、テーブルとして
書式設定することはできない。マクロ使用はＮＧではないとのこと
だったが、であれば、なるべく避けた方が良かろう。

例えば、一つ上と左隣を足していく、という方法がある。

１レコード目のさらに一つ上はラベル行であるため、足し算すると
エラーになる。従って、エラー回避としてIFERRORを使用している。

しかしこれだと、途中の行を削除した際、参照先が失われて空振り
が発生する。

さて、どうしたものか。あーでもない、こーでもないと議論・検討を
重ねた結果、今回はこれに落ち着いた。

1. Row関数－２で、自身の二行上の行番号を得る。
2. Column関数で、自身の列番号を得る。
3. １と２からAddress関数で、自身の二行上のアドレスを得る。
4. ３とIndirect関数で、自身の二行上の値を得る。
5. ４と左隣を足し算する。

この場合、自分自身を基準にして加算対象セルを指定しているため、途中の
レコードを行ごと削除しても、先程のような空振りは発生しない。

他にSumif関数を使用する案などもあったが、取り敢えずこれに落ち着いた。
でもきっと、もっといい方法があるに違いない。
参考まで。