中学の地理で習う気候と関数

中間試験を前に、中学一年の息子がウンウンと唸っていた。聞けば、中学の地理で習う「気候」が、なかなか覚えられないとか。

確認してみると、「丸覚え」を試みたが、なかなか頭に入らないらしい(私も学生時代、地理が苦手だった)。

そこで、一緒に教科書を見ながら勉強してみた。苦戦する息子に、表で覚える方法を提案してみる。

例えば、気候に登場する幾つかの区分を、表にまとめてみるわけだ。
【気候を分類する区分】

  • 気温
  • 雨量

雨量
多い 少ない
気温 高い
低い

この表では、二つの区分を用いて表すことを試みた。しかし、当然と言えば当然、たった二つの区分で表すことが出来るのなら苦労は無い訳で(4つにしかならないから)。むしろ、このような表の方が分かり易いかもしれない。

気候帯 気候区 平均気温 降水量 乾期
熱帯 熱帯雨林気候 最寒月で18℃以上 多い 無し
熱帯 サバナ気候 最寒月で18℃以上 少ない 有り

似たような気候があって迷う場合、成立する条件を細かく分けて表にすると見えてくるものがある。中学の地理なら、例えば降水量は「多い」「少ない」のような、中学生なりの分類で良いと思う。実際に息子も、この手法で幾分か覚えやすくなったようで、テストでは間違えずに書けたらしい。

何が共通で、何が異なるかをはっきりと認識できれば、自ずと明確な区別もつけられるようになるだろう。理想的には、このような表を何も見ずに書けるようになれればベストだ。

【メリット】

  1. 全ての気候の名称と特徴を覚えることができる。
  2. 気候全般を、全体的にとらえられるようになる。
  3. 似たような気候について、共通項と非共通項を明示できるようになる。

このような表を眺めるに、プログラミングや関数の知識を多少なりとも得た後は、中学生の頃と見え方が違ってくる。そして思い当たる。そうか、これも一つの関数なのか。気温や雨量などの「引数」を当てはめていくと、自ずと一つの気候に行き当たる。

当時そのような考え方を知っていれば、少しは地理の点数も良かったかな?などと、今になって言い訳がましく思ったのでありました。