残業するよりもExcelマクロ

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誰かが、期日間近の案件で苦しんでいる。
自分には、余裕が無いながらも手伝う時間がある。
さて、そんなとき、私には何が出来るだろうか。

1.単純に手伝う

一番簡単なのは、単純に幾つか仕事を引き受けること。ここでは、敢えて「簡単」と言っておく。

とにかく引き受けて、やり方など指示をもらい期日に間に合わせる。期日最優先であることから、深夜までの残業も厭わない。貰った経過物(成果物からみて未完成のもの)には数多の問題があるものの、それらには目を瞑る(期日優先だから)。

この方法が怖いのは、期日間近だった「誰か」のやり方に問題があったとしても、それが温存されてしまうこと。期日間近で時間が無いことから、改善の暇もない。斯くして、その「誰か」の案件は、何度も炎上することになる。

2.改善しながら手伝う

1.で発覚した問題点を放置せず、改善しながら進めていく。個人的には、これが一番苦しい。デコボコ道をロードローラーで綺麗に舗装するが如く、問題点を潰しながらゴールに向かう。

マクロで言えば途中まで作成された残念なコードを、可読性・汎用性が共に高く、変更や失敗が有っても手戻りの少ないものに作り替えながら進めるような感じだ。

複雑に絡み合った糸を丁寧に解きほぐし、一つずつ綺麗に編み直していくかの如き工程は、とにかく時間が掛かる。従って、緊急の場合にはあまり適用できない。

しかし後日、苦労・工夫して再編した手法や成果物が維持・改善・継承されている様を見ると、やってよかったと思う(自己満足)。

3.個別案件の助成はしない

「誰か」の案件を毎日夜中まで残業して手伝うのではなく、運用を変えたりツール作成に注力する。

例えば、夜中まで残業して「誰か1人」の仕事を手伝う。その工数は、そこで消費され消えてしまう。だから、連日の深夜残業が発生する。

しかし運用変更やツール作成の結果、全員(例えば20人)の業務時間を毎日15分短縮できるとしたら、20×15分=300分 ⇒ 毎日5時間の工数削減となる。

運用変更やツール作成に掛けた時間が10時間だったとしても、3日目には取り戻すことができ、その先もずっと効果を発揮し続ける。従って個別案件の助成よりも高い効果が期待できると言える。

運用改善やツール作成への道

残念なのは、誰も突然「3.個別案件の助成はしない」には至れないということ。多かれ少なかれ皆、「1⇒2⇒3」の経路をたどることになる。

幸い「2」を心がける人は、自然と「3」に至ることが多い。一方、「1」と「2」の間には高い壁がある。これは、人の手伝いに限定されず、もともと自身の業務だったとしても同じこと。

そんなとき、この高い壁を超えるためにマクロが役立つ。マクロそのものが登場せずとも、マクロ作成で培ったプログラミング思考は、きっと役に立つという確信がある。

啓蒙・布教というほどのことは出来ませんが、今年もそれに至る道の紹介ができれば幸いです。

参考まで。