久しぶりの「三角関数の合成」

先日、長男(高2)の数学で、久しぶりに「三角関数の合成」と再会した。
懐かしさのあまり、復習してみた。
asinθ+bcosθ=\sqrt{a^2+b^2}sin(θ+α)
ただし角度αは、下図でいえばx軸と線分ACの成す角度とする。

この円の半径rは、三平方の定理から次のように求まる。
r=\sqrt{a^2+b^2}
また、三角比の定義によりa,bはそれぞれ以下のとおり。
a=rcosα
b=rsinα
ゆえに最初の式に戻ると、加法定理により
asinθ+bcosθ=r(sinθcosα+cosθsinα)=\sqrt{a^2+b^2}sin(θ+α)
となる。

教科書ではその後に、このような練習問題が。
\sqrt{3}sinθ+cosθ
これは、
cosα=\dfrac{a}{\sqrt{a^2+b^2}}=\dfrac{\sqrt{3}}{\sqrt{\sqrt{3}^2+1^2}}=\dfrac{\sqrt{3}}{2}
であるから、
α=\dfrac{π}{6}
となって、答えは
2sin(θ+\dfrac{π}{6})
となる。実際グラフを描いてみれば、両者はピッタリと一致する。

この問題のα(=\dfrac{π}{6})を見て、思った。誤解を恐れずに言うならば、当時はあまり
感じなかったが高校生の時って、とても丁寧に導かれてたんだなって。

参考まで。