久しぶりの加法定理

5月の連休中に長男(高2)の数学で、久しぶりに加法定理と再会した。

sin(α±β)=sinαcosβ±cosαsinβ
cos(α±β)=cosαcosβ∓sinαsinβ

これを用いると、↓のようなお絵かきマクロに必要な値を求めることができる。

点Pを中心に点Q1を β° 回転させたときの点Q2の座標。

まず、基本に立ち返ってみる。下図においては、定義により次が成立する。

\dfrac{x}{r}=cosθ,  \dfrac{y}{r}=sinθ
両辺にrを掛けて、
x=rcosθ, y=rsinθ

では、この場合はどうだろう。

Q1がx軸からα回転したものであるとき、Q2はx軸からα+β回転するわけだから、
先程の結果から考えると以下が成立する。
qx_{\mathrm{2}}=px+rcos(α+β), qy_{\mathrm{2}}=py+rsin(α+β)

ここで加法定理を用いると、次のように変形できる。
qx_{\mathrm{2}}=px+rcos(α+β)=px+rcosαcosβ-rsinαsinβ=px+dxcosβ-dysinβ
qy_{\mathrm{2}}=py+rsin(α+β)=py+rsinαcosβ+rcosαsinβ=py+dycosβ+dxsinβ
角度αを求めなくとも、
rcosα=dx, rsinα=dy
であるから、加法定理の中身からαに関する部分が消えて、そこそこシンプルに
なってくれるわけで。

ということで、例えば ↓ こんな具体例で、Q2の座標を求めてみよう。

結果がこちら。多分、合ってると思う。

参考まで。