点と直線の距離
最近のベクトルの勉強し直しを切っ掛けに、自分が知る「点と直線の距離」の
求め方を整理してみた。
今回は、下記の直線Lと点Aの距離を例題として、3つの方法を纏めてみる。
① 直行する直線を求めてから交点を求める方法(中3)
中学までの知識で求めるなら、これか。
- 点Aを通り、直線Lに直行する直線Mを求める。
- 直線Lと直線Mの交点Bを求める。
- 点Aと点Bの距離を、三平方の定理で求める。
まず、直行する直線の傾き同士を掛けた答えは「-1」であるから、直線Mは
次のように表せる。
この直線は点を通るから、この座標を代入して
より
この二つを連立方程式として解けば、となる。
最後に三平方の定理を用いて、下記のとおり求まる。
一番わかりやすい方法と思う。
② 点と直線の距離を求める公式(高1)
ずばり、公式に代入してダイレクトに求める。
manabitimes.jp
最も単純で、計算ミスも起きにくいと思う。ただし、公式を丸暗記すると忘れがちなので、一度は自分で導出しておいた方が良いかも。
③ 法線ベクトルを用いる(高2)
先日ベクトルを復習して、そういえばこんな方法もあったことを思い出した。
- 法線ベクトルを求める。
- ABベクトルが法線ベクトルのk倍であることから、点Bの座標を求める。
- 以下、①と同様。
直線Lの法線ベクトルは、
また、とするとき、であることから、
kを取り除いて
は直線L上の点であるから、
この二つを連立すれば、点Bの座標が求まる。
あとは、①と同じ。
まとめ
ということで、今回は3つの方法を纏めてみた。
学習が進む毎に、求め方が色々と出てくるのが面白い。
まだまだ忘れているのだろうし、きっとまだ私の知らない方法もあるに違いない。
参考まで。