三角形の外角は、それと隣り合わない2つの内角の和に等しい

先日、長男(中学三年生)の数学で、このような出題があった。
「↓ 〇印5か所の角の総和は何度でしょう?」
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普通に解くならば、以下を用いれば良い。

  1. 三角形の外角は、それと隣り合わない2つの内角の和に等しい
  2. 三角形の内角の和は、180°である

例えば5つの角度は上記の1.により、左下の三角形に集約できる。
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三角形の内角の和は180°であるからして、答えは180°となる。
しかし残念なことに、これに気づけなかった場合、正解には辿り着けないのだろうか?そんなことは無い。そこで、この問題に悩んでいた長男に、次のアドバイスを送った。

1.都合の良い角度で描画してみる。

この問題では、具体的な角度が何一つ示されていない。ということは裏を返せば、何度であっても成立するということ。

ならば自分にとって馴染み深い、計算し易い角度に変えれば良い訳で。
例えば、直角二等辺三角形と正三角形を組み合わせた形で描いたらどうか。
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実際の角度を書き入れてみると、このようになる。
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これらの総和は180°となって、この方法でも答えを求めることが出来た。

2.直感的に理解し易い形にしてみる。

或いは角の一つを潰して(=0°)、4つの角で考えるという方法もある。
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青丸の角は0度になり、残りの4つが三角形の全ての内角に収まっている。
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これなら直感的に、180°であることが理解できると思う。


時に難問にぶつかったとしても、諦めることなかれ。正解への道は必ずあるはず。仕事も同じと思う。何とか知恵を絞って工夫して、ゴールを目指そう。

というお話。

参考まで。